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脳内のイメージを出力するための変換とかそんなイメージ

2018'05.21.Mon
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2007'07.08.Sun
バイト帰りの地下鉄でさらっと書いたものです
サイトには手直ししてからアップかなぁ
短編なんで、今の長さが三倍以上に膨れることはないでしょう。
二倍くらいならもしかしたら、なんて思うこともある。

君はいつも僕の左側。
今日も僕の左側。
ただ、ここは今はいつもと違う僕らの教室

君の左手は不安で制服を掴んでる。
君の右手は不安定で僕の手を頼ってる。
だから僕の左手は君の手を慰める。
そして右手にナイフを構える。

左手から流れてきた何かがナイフを伝って溢れ出す。
溢れた何かは世界を真っ赤に染める。
君は泣きそうだけど、僕は泣かない。
君を守るって決めたんだ。
そのために強くなるって決めたんだ。
だから僕は絶対に、泣かない。

絡み付くのは極限まで張りつめて、弾くだけで切れてしまいそうな空気。破れれば血を流すことになると知りながら、それでも僕達はじらされる痛みに耐えきれない。
舌打ちや震えが容赦無く戦慄を八つ裂きにして、自由に暴れだした空気が肌に朱を走らせる。その時、僕達は制裁を与えなければならなくなる。空気を破った罪に対する制裁。そして、この痛みに対する報復。
彼はあの時壊された空気のように、ギタギタにメタメタにブチブチにされて血みどろでぐちゃぐちゃの肉塊に変わる。
しかしこれは仕方のないこと。古来からの真理。
目には目を、歯には歯を、そして八つ裂きには八つ裂きを。

君の涙が遂に溢れた。
血の海に波紋が広がる。
戦慄が、破られる。
僕は左手をほどく。
君の手が、罪に汚れたこの悲しさを、僕はどうしたら拭えるのだろう。
僕はどうやっても戦慄を破らなければ動けないのに。 

君は血に濡れ罪に濡れ
血塗れた僕の手はこの涙を拭う術を知らず、
僕の涙もまた、大海の一滴になった。
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